2022.7.28
シエルでは、毎日、夏よりも熱い夏期講習を実施しています。
今回は、そんな夏期講習の模様を一部、お届けします。
夏期講習で国語を受講している小学6年生のTくんは、国語に対して苦手意識がとても強くありました。
講習専用のテキストを使い、文章題を解いてもらうと、確かにTくんらしくなく、間違いが多くありました。
毎週、図書館で本を借りるほど本が好きなTくん、読解力はそれほど問題がないと思うけど、解き方に問題があるのかな、とTくんの回答をチェックしていると、あることに気づきました。
記述問題で、文章からほぼ抜き出すだけで正解する問題を、自分の言葉で表現しようと、考え過ぎたために、結果として正解とは遠い回答になっていたのです。
算数が大好きで、考えることが大好きなTくん、もしかしたら、国語も同じように考えすぎのために、勿体無い間違いが多いのかもと思い、私は、Tくんにこんなアドバイスをしました。
「Tくん、国語は算数や他の科目と全く違う科目だって知ってた?」
「え?!知らない。」
「ほら、国語は一番最初に、『次の文章を読んで後の問いに答えなさい。』って必ず書いているでしょ。だから、国語の問題は、答えが必ず問題の中に隠されているんだよ。算数は考えて式を組み立てたり計算したりして正解を導き出す科目だけど、国語は正解が問題に書かれているんだ!だから、国語は考える科目じゃなくて、正解を文章から見つける科目なんだよ!」
「そうなの!?国語って考えなくていいの?文章から見つけるだけでいいの?それなら簡単じゃん!」
考えなくていいというのは、少しオーバーな表現かもしれませんが、Tくんの場合、考えることが大好きで、考え過ぎる傾向があるので、あえて「考えるな」ということを強調して、文章から正解を読み取ることを意識してもらいました。
アドバイスの後、他の文章題を解いてもらうと、次はなんと満点を取ることができました。
「Tくん、国語の解き方のコツが分かってきたね!」
「うん!今まで自分で考えなきゃいけないと思って、考え過ぎてたよ。国語は算数とは解き方が違うんだね!」
満面の笑みでこたえてくれたTくん。この講習でどこまで成長してくれるか楽しみです。
シエルでは、一人ひとりの個性を知り尽くし、その子に合わせて指導を行っています。
子供はちょっとしたきっかけや気づきで、大きく変化していきます。
この夏も、たくさんのきっかけや気づきを与えていけるよう、全力で子供達の頑張りをサポートしていきます!