2021.5.17
昨日はシエルの定期テスト対策授業「中間バクハツ!!」の初日でした。
13時にスタートし、20時45分まで、みっちりテスト対策を行いました。
中学1年生にとっては、人生で初めてとなる定期試験。
ドキドキ緊張したり不安になったり、どう勉強したらいいかわからん・・・、と戸惑う子供も多いと思います。
そうならないよう、「中間バクハツ!!」では最初にテスト勉強の計画の立て方、勉強の進め方、復習の仕方、やってはいけない勉強法、効果的な勉強法などについて一通りレクチャーをしてから各々の学習に入っていきます。
また、講師が巡回して各自の勉強法をチェックし、効果的でない勉強をしている塾生には、声掛けをして修正を促していきます。
「教科書の内容を一生懸命にノートに写すのは大変だけど、あまり頭には残らないしテスト直前にするには時間が掛かり過ぎるからやめとき〜。それよりテスト前は問題集をしっかり解こう。」
「答えを見ながら問題を解いても覚えられないのね。人間の脳みそって思い出そうする行為が記憶の強化に繋がるから、ちゃんとまずは自力で解こうね。その後でできなかった問題を繰り返して覚えるのがテスト勉強だからね。」
「数学の問題は答えを写して終わりだと何も力がつかないよ。解説を読んで終わりもダメだよ。解説を読んで理解できたと思ったら、答えを隠してもう一度、自分の手で解き直しをするの。それで、ちゃんと正しい解が出せたらOK。そこまでしないと、勉強したことにならないからね。」
こんなことを気になった子に声かけしながら、勉強フォームを修正してもらい、テスト勉強を頑張ってもらいます。
そんな中、昨日はある塾生の嬉しい変化がありました。
その子は理科や社会の暗記が苦手で、やってもほとんど覚えられないと嘆いていて、最初はモチベーションも低いように見られました。
テスト範囲の理科のプリントを1枚取り組んでもらうと、ほぼ0点に近い内容。本人も全然わからん・・・と諦めていましたが、その子にこんなふうに声を掛けました。
「今、覚えていないのは全然OK。これからテストに向けて覚えていけばいいんだから。人ってね、すぐに忘れるようにできているの。人間は一日のうちに膨大な量の情報を処理しないといけないから、どんどん忘れないとパンクしちゃうのね。だから、覚えられないのは当たり前で、〇〇が悪いわけじゃないよ。」
「人間は忘れる生き物だから、それを防ぐためには反復するしかないのね。試しにこのプリントを何回か反復してからもう一度同じプリントを解き直ししてごらん。」
こんな感じで声を掛けた後、その塾生は素直にプリントを何度も反復していました。
しばらくして、「先生、同じプリントをください。」
と言ってきたので、渡して解かせてみると、今度は8割ほど取れるようになっており、そのことに驚きとともに喜んでいました。
「な、ちゃんと反復したら解けるでしょ。次からは一度で諦めずに、何回も反復すればちゃんと覚えられるから。」
その後、その塾生は、理科や社会の他のプリントもコピーして欲しいと申し出てくれるようになり、意欲的に最後まで頑張ってくれるようになりました。
帰り際も「集中して頑張れました!」と満足気に話してくれて、私もとても嬉しい気持ちになりました。
子供たちは、効果的な勉強法を知らずに「自分はダメだ」と思い込んで自信を無くし、勉強へのモチベーションを失うケースが多いように思います。
そんな子達に適切な教材と適切なアドバイスを与えて自信を持って勉強に励んでもらえるような指導を今後も心がけていきたいと思います。
それにしても、昨日は皆、長時間の勉強、本当によくがんばりました^^明日も一緒に頑張りましょう!!